株式会社JTB(東京都品川区、代表取締役 社長執行役員 髙橋広行)は、2018年の日本人海外旅行マーケットの実態をまとめた「JTB REPORT 2019日本人海外旅行のすべて」を発行しました。1988年以来、今年で32回目の発行となるこのレポートは、独自のアンケート調査や各関係機関の統計資料に基づき、株式会社JTB総合研究所(東京都港区、代表取締役 社長執行役員 野澤肇)が海外旅行マーケットの動向、構造を分析し、編集・発行しており、7月26日(金)よりJTB総合研究所のホームページで販売します。
今回のレポートのポイントは次の通りです。


1.2018年は海外旅行者数が過去最高を記録
2018年の海外旅行者数は1,895万人と過去最高を記録。訪日外国人旅行者数も過去最高を記録したことによる地方空港の海外路線増加もあり、訪日旅行、海外旅行の双方が活発に

 2018年の海外旅行者数は昨年に比べ106万人増加し、過去最高を記録しました。また、訪日外国人旅行者数も過去最高を記録し、市場全体の航空座席数が増加し、大都市だけではなく地方空港の海外路線も増加していることなどから、観光立国推進のために重要な、訪日旅行者(インバウンド)と海外旅行者(アウトバウンド)の双方向(ツーウェイ)の交流人口を増やしていくツーウェイツーリズムが実現しつつあることがうかがえる年となりました。

【海外旅行者数の長期的な推移】

【空港別にみた海外旅行者数、及び正規入国外国人数の伸び率】

【海外旅行者数、訪日外国人数、及び国際線座席数の推移】

2.海外旅行者数増加の背景
海外旅行経験回数が少ない旅行者の割合が増加、出国率では20代以下で男性より女性の方が高い傾向に

 旅行者数を旅行経験回数別にみると、2018年は、海外旅行経験が少ない人で旅行者数が増加しています。これまで過去最高の海外旅行者数を記録していた2012年、過去2番目であった2017年と比較すると、たとえば、旅行経験1回は2017年に比べて1.8ポイント増加、2~3回は2.6ポイント増加しています。ここ数年、海外旅行者数が伸び、海外旅行の情報や話題が身の回りに増えた結果、普段はあまり旅行をしていない、旅行経験回数が少ない人も海外旅行に出かけたのではないかと思われます。性・年齢層別では、若年女性を中心に女性の出国率が高くなっています。

【2012年、2017年、2018年の旅行経験回数別にみた観光目的の旅行者数構成比】

(注)2018年1年間に海外旅行に行った者を対象に2019年1~2月に実施した調査にもとづく。

【性・年齢層別出国率】
2018年

2017年

 

資料:法務省「出入国管理統計」

3.海外旅行をけん引する20代前半の女性
海外旅行者数の増加を牽引している20代前半女性は、他の世代に比べSNSや音楽を通して日常的に海外のヒト・モノ・コトに接する傾向に。海外旅行が“日常生活の延長”としても意識されていることが窺える

 20代女性の海外旅行者数増加に伴い、韓国への出国者数が大幅に増加し、2018年のデスティネーション別旅行者数1位を記録しました。特に出国者数が多い20代前半女性に着目すると、外国へのあこがれが強く、SNSや音楽を通して日常的に海外と接していることがわかります。また、20代女性の韓国に対する親近感は他の世代・他の国に対して高く、第3次韓流ブームと言われる現在、若い世代が音楽や芸能人にとどまらず、グルメやコスメなど日常的にあらゆるヒト・モノ・コトに接していることも一つの理由と考えられます。海外旅行者数増加をけん引する20代女性は外国にあこがれるとともに、海外旅行を日常生活の延長線上として捉えていることがうかがえます。

【デスティネーション別日本人海外旅行者数(2018/2017年)】

【性・年代別にみた外国に対する親近感の強さ】

(注)2018年1年間に海外旅行に行った者を対象に2019年1~2月に実施した調査にもとづく。
   質問文は「それぞれの国・地域について、どの程度「親しみ」を感じますか」。

【20代前半女性の海外に対する関心と特徴】

(注)2018年1年間に海外旅行に行った者を対象に2019年1~2月に実施した調査にもとづく。
   質問文は「海外の情報や外国語に関する以下の行動や考え方について」。

 

『JTB REPORT 2019 日本人海外旅行のすべて』
監修:株式会社JTB
編集・発行・販売:株式会社JTB総合研究所
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定価:12,960円 (税込)