ミレニアル・ポストミレニアル世代の価値観と旅行に関する調査(2)

2018/09/28

株式会社JTB総合研究所

  「悩みや困りごとを相談できる(64.8%)」などが上位でした。また、ポストミレニアル、ミレニアルでは「おごってもらえる(全体 32.2%、ポストミレニアル世代 42.6%、ミレニアル世代 44.9%)とちゃっかりした面もみられます(図 7)。

 一方、年下の友人と一緒にいてよいと思うことは、全体では「気を遣わなくてすむ(60.6%)」、「元気やエネルギーをもらえる(55.9%)」、「自分にはない価値観に触れられる(48.0%)」が高くなりました。もっと上の世代では、「自分にはない価値観に触れ    れる(ポスト団塊 Jr.54.0%、団塊 Jr.54.4、バブル 50.6%)」の割合が高まります(図 8)。上の世代にとって下の世代の新しい価値観やトレンド情報は新鮮で魅力的なのでしょう。

 

 

 

 

 

4. モノ消費」は子から親の影響が大き 、旅行や音楽など「コト」消費は親から子供への影響が大きい

   次に具体的な消費において親子間でどのような影響があるのかをみると、旅行や音楽など、文化的なコト消費に関しては、全世代を通じて、親から子への影響が大きい傾向がみられました。一方、電化製品やファッションなど、新しい商品やトレンドに関わる事柄については、子から親への影響が、親から子への影響を上回りました(図 9)(ポストミレニアル以外)。現在のデジタル社会において、流行の回転が早い分野では、やはり下の世代が上の世代に与える影響が大きいと言えそうです。ポストミレニアルで親の影響が大きいのは、まだ経済的に自立していない段階であることが背景にある可能性もあり、今後の変化に注目が必要と考えられます。

 

 

【ポストミレニアル・ミレニアル世代の学びや働き方に関する価値観】

 5.ポストミレニアル世代は男女共に安定志向が強い
男性ポストミレニアルは上昇志向、女性ポストミレニアルは現状維持を求める一面もみられる

   人生 100 年時代の中で、今後ライフコースは多様化し、学び方や働き方の選択肢も大きく拡大すると考えられます。最近はモラトリアム期間(社会人になるための準備期間)やリカレント教育(学び直し)といった言葉もよく聞かれるようになりました。そこでポストミレニアル・ミレニアル世代が、どのような学び方や働き方を求めているのか、具体的に聞きました 「休学や留年、就職するまでの猶予期間などで自由な時間を持ってもよい」と考える割合は、男女のポストミレニアル、ミレニアルで高く(男性ポストミレニアル 56.3%、女性ポストミレニアル 58.2%、男性ミレニアル 59.2%、女性ミレニアル 58.3%)、全体の 51.2%をそれぞれ 5~8 ポイント超えました。またポストミレニアルは、 社会人になった後で学生に戻り、学び直すことも必要(全体 48.1%、男性ポストミレニアル 52.4%、女性ポストミレニアル 50.5%)」が高く、社会人になってからの学びにも積極的な姿勢が見られます(図 10、11)。
  また働き方についての考え方をみると、女性のポストミレニアル、ミレニアルは「安定性を重視して仕事や会社を選びたい(全体 32.2%、女性ポストミレニアル 38.8%、女性ミレニアル 48.5%)」や「働きたくない、専 業主婦(主夫)になりたい(全体 14.4%、女性ポストミレニアル 29.1%、女性ミレニアル 29.1%)」が高く、 男性のポストミレニアル、ミレニアルは「定年までずっと同じ会社で働き続けたい(全体 14.2%、男性ポストミレニアル 25.2%、男性ミレニアル 20.4%)」が高くなり、女性は「専業主婦(主夫)」、男性は「終身雇用制度」への意向が意外に強く見られました(図 12、13)。一方で、男性のポストミレニアル、ミレニアルでは「より上位の役職につきたい(全体 10.4%、男性ポストミレニアル 28.2%、男性ミレニアル 24.3%)」が高く、上昇志 向も見られました。将来が読みにくい社会の中で男女共に安定性を求める傾向は強まっていると考えられますが安定した中でもより高みを目指したい男性と、比較的現状維持志向の女性とで、男女差が出たと言えそうです。

 

 

 

6.ポストミレニアル世代はわかりやすいスキル重視
キャリアアップには「海外経験」、「MBA や学位の取得」、「イノベーションスル」、「ボランティア」が強みと考える

   現在の職場についての満足度を聞いてみると、ポストミレニアル(14.1%)の満足度が最も高く、ミレニアルも 9.8%と、全体より高くなりました(図14)。全体的に満足である理由として上位に上がったのは、「職場の人間関係に恵まれている」、「仕事のやりがい」、「何でも話せる雰囲気や仕組み」で、特にポストミレニアル、ミレニアルは「職場の人間関係に恵まれている」、「何でも話せる雰囲気や仕アル、ミレニアルにとって、職場の雰囲気が満足度に与える影響は大きみ」が高い結果でした。ポストミレニようです。また、ポストミレニアルが他の世代より高かった項目は「失敗を容認しチャレンジを促す風土(全体 10.4%、ポストミレニアル 25.0%) で、ここでもチャレンジ精神が旺盛な面が見られました(図 15)。
  キャリアアップの強みとなると思うことは、全体では「コミュニケーションスキル」、「社内での人間関係」「社外の人とのネットワーク」が上位でした。ポストミレニアル、ミレニアルでは、特に「コミュニケーションスキル(全体 49.8%、ポストミレニアル 62.6%、ミレニアル 60.2%)」、「社内での人間関係(全体 45.6%、ポストミレニアル 62.1%、ミレニアル 54.4%)」の 2 つが高くなりました。また、ポスミレニアルは「海外経験」、「MBA や学位の取得」、「イノベーションスキル」、「ボランティア」なども高い傾向がみられます(図 16)。日本のミレニアル世代は、ゆとり教育を受けたこともあり、世界と比較してのんびりした傾向がありますが、ポストミレニアルは比較的現実的で、海外のミレニアル世代と近い感覚を持っていると考えられます。

 

ページトップへ