東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関する調査

2017/11/29

株式会社ジェイティービー

~開催まで 1000 日、今の気持ちは~

〇開催が近づいている「実感がわいてきた」「やや実感がわいてきた」は 20.9

〇関心のある競技は、オリンピックは「陸上」「体操」「水泳」
パラリンピックは「車いすテニス」「車いすバスケットボール」「パラ陸上」

〇開催をきっかけに、「日本経済の活性化」(52.0%)、「日本人選手の活躍やメダルの獲得により日本が元気になること」(51.3%)に期待

〇開催を通じて海外に伝えたいことは、「日本の伝統文化や伝統技能」(53.6%)

 

株式会社ジェイティービー(東京都品川区、代表取締役社長:髙橋 広行)は、「東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会に関する調査」を実施しました。

 

今年の 10 月 28 日と 11 月 29 日で東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会の開催 1000 日前を迎えました。ボランティア用ユニフォームの発表や競技会場決定などの関連情報ならびにスポンサーによる広告などで、メディアへの露出も徐々に増えてきました。

しかし、一般の人びとにとっては 1000 日前といっても、直接関わりを持つ機会がなければ、東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会がいよいよ近づいているという実感は薄いのが現状ではないかと思われます。これから、2020 年に近づくにつれて変わっていくことが予想されますが、2020 年までの 3 年間は意外と短く、またこの 3 年間は開催の有無にかかわらず、自動運転車の実用化やシェア経済の広がりなどのテクノロジーの進化により、私たちの生活そして価値観までもが大きく変わる可能性を秘めた期間でもあります。一方、高齢化社 会は着実に進み、2020 年には日本の 65 歳以上の人口は、29.1%(内閣府平成 28 年版高齢社会白書)となると

予測されています。こうした中、今回の調査では、東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会に対する

人々の気持ちや関わり方、ポスト 2020 を含めた社会や世界観について聞いてみました。

 

【調査概要】

調査手法:インターネットアンケート

調査調査期間:2017 年 10 月 27 日~10 月 29 日

調査対象者:全国エリア(47 都道府県)に住む 18 歳~79 歳までの日本人男女 2,070 名

*各地方に属する都道府県:北海道(北海道)、東北地方(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島) 関東地方(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)中部地方(新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重)、近畿地方(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)、中国地方(鳥取、島根、岡山、広島、山口)四国地方(徳島、香川、愛媛、高知)九州地方(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

 

【東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会開催の実感について】

1. 開催の「実感がわいてきた」は、3.0%、「やや実感がわいてきた」は、17.9

調査対象者に、東京 2020 オリンピック開会式まで 1000 日を過ぎて、開催が近づいている実感があるか聞きました。全体では「あまり実感がわかない」が、47.2%でしたが、若い世代では、「やや実感がわいてきた」が、18 歳~19 歳では 22.1%、20 代では 21.3%となり、全体の 17.9%を上回りました。居住地域による差には顕著なものはみられませんでした(図 1-1、1-2)。

「実感がわいてきた」「やや実感がわいてきた」と回答した人に実感がわいてきた理由を聞いたところ、「ニュースや関連広告が増えてきたので」が 81.8%でした。地方別にみると「関連イベントの開催が増えてきたので」は、西日本で高い傾向にあります(図 2-1、2-2)。

「あまり実感がわかない」「まったく実感がわかない」と回答した人の実感がわかない理由は、「2020 年はまだ先だと思うので」が、18 歳~19 歳で 65.6%、20 代では 57.3%で、実感がわかないと思う若い世代は、3 年先を遠く感じているようです。「自分が住んでいる地域ではイベントの開催がないので」は、関東地方はほかの地方より低い結果となりました(図 3-1、3-2)。

 

 

2. 開催までにあるとよいと思うイベントは、「自分の住んでいる街で開催されるイベント」が 34.6

「新しくオリンピックに採用された競技に関するイベント」や「障がい者スポーツを見たり体験したりできるイベント」「日本の現代アートに触れられるイベント」は若い世代で興味あり

実感がわいてきた理由のうち「関連イベントの開催が増えたので」は 32.3%でした(図 2-1、2-2)。これから開催までにあるとよいと思うイベントをきいてみたところ、「自分の住んでいる街で開催されるイベント」が 34.6%でした(図 4-1、4-2)。居住地域別では、「自分の住んでいる街で開催されるイベント」が地方で高い傾向にありました(図 4-2)。「新しくオリンピックに採用された競技に関連するイベント」は若い世代(18 歳~19 35.0%、20 26.4%)で全体の 20.2%より高く、「障がい者スポーツを見たり体験したりできるイベント」も全体では 12.8%ですが、18 歳~19 歳は 18.4%、20 代は 16.9%、30 代は 13.9%でした(図 4-1)。若い世代が、新しく採用された競技や、障がい者スポーツに関連するイベントに興味を持っている様子がうかがえる結果となりました。

 

【東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会で関心のある競技】

3.関心のある競技は、オリンピックでは、陸上、体操、水泳。パラリンピックでは、車いすテニス、車いすバスケットボール、パラ陸上競技

東京 2020 オリンピック・パラリンピックでは、オリンピックで 33 競技、パラリンピックで 22 競技が開催されます。関心がある競技は何か聞いてみました。それぞれ4つ選んでもらったところ、オリンピックでは、陸上、体操、水泳が多い結果となりました(表 1)。パラリンピック競技では、車いすテニス、車いすバスケットボール、パラ陸上競技でした(表 2)。関心のある理由は、いずれも「観戦するのが好き」「日本人選手のメダル獲得が期待できる競技である」が高くなりましたが、「自分がしている競技である」は、若い世代を中心にバドミントン、バスケットボール、サッカー、ハンドボール、ホッケーなどで高い結果となっています(表 3)。関心の度合いを聞いたところ、「競技場に行って応援したい」が 20%以上となった競技は、バスケットボール、野球・ソフトボール、自転車競技、ラグビー、スポーツクライミング、ボクシングなどでした。リアルな観戦で、より盛り上がるスポーツが選ばれているようです(表 4)。競技に関心を持ってもらうためには、どのようなことをしたらよいと思うか聞いてみたところ、「試合会場などで選手と交流できる場を設ける」、「学校や地域コミュニティで競技を体験できる場を設ける」が若い世代で多く、交流や体験に積極的な様子がうかがえます。交流・体験イベントはまず若者をターゲットにすることも有効なのではないでしょうか(図 5-1、5-2)。

 

【東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会開催期間中の過ごし方】

4.開催時期間中は、「家でテレビなどで競技を観戦している」が 65.8

期間中、どこで何をしていると思うか聞いたところ、「家でテレビなどで競技を観戦している」が 65.8% でした(図 6-1、6-2)。オリンピック、パラリンピックの観戦の方法については、年代別でも地方別でも「テレビで観戦する」が最多で、93.3%でした(図 7-1、7-2)。現在は、競技スケジュールの詳細やチケットの入手方法などの詳細が決定していないので、とりあえずテレビ観戦はする、という回答であると考えられます。地域別でみると、「実際に競技場に見に行く」、は関東地方では多いですがその他の地方では少なく、現段階では、地域から開催地に出かけて行って観戦すると考えている人は少ないようです(図 7-2)。観戦以外の関わり方については、「特に関わっていないと思う」が 78.0%でした(図 8-1、8-2)。

 

【東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会とあなたの生活や日本の社会について】

5.これからの3年間の自分の生活の変化は、「今と大きく変わっていない」(35.6%)

オリンピック・パラリンピック競技大会の開催と関わりなく、2020 年までの 3 年間に自分の生活にどんな変化があると思うかについて聞いてみたところ、「今と大きく変わっていないと思う」は、18 歳~19 歳では17.7%、20 代は 20.6%、60 代は 44.9%、70 代は 56.8%で、年代が高いほど生活に変化はないと考えている傾向があります。金銭的な面においては、「今よりも生活が厳しくなっている」は、50 代が最も高く、「今よりも生活に余裕がある」は、全体の 10.6%に対し、18 歳~19 歳で 19.4%、20 代は 22.6%と若い世代で高くなりました(図 9)。

 

6.東京 2020 オリンピック・パラリンピック開催をきっかけにした日本の社会の変化に期待すること、懸念すること

次に、開催をきっかけにした日本の社会の変化で「期待すること」、「懸念すること」は何か聞いてみました。

「期待すること」は、「日本経済の活性化」(52.0%)や「日本人選手の活躍やメダルの獲得により日本が元気に なること」(51.3%)(図 10)、「懸念すること」は、「治安の悪化」(55.6%)や「終了後の日本の景気の悪化」(46.3%)(図 11)で、今の気持ちとしては、開催をきっかけに日本が元気になってほしい一方、治安や、景気の悪化にも不安がある状態のようです。

開催期間中に多くの外国人が日本を訪れることで期待することについては、「日本経済の活性化」(59.4%)の次に「日本が平和であることを感じ、平和の大切さを認識してほしい」(40.7%)が多い結果となりました

(図 12)。一方で、懸念することでは、「治安の悪化」(60.4%)や「テロへの不安」(59.4%)が高く、日本の平和を感じてほしい一方で、多くの人が日本に集まることへの不安も感じています(図 13)。

 

7.東京 2020 オリンピック・パラリンピックの開催を通じて海外へ伝えたいと思うことは「日本の伝統文化や伝統技能」

53.6、「治安の良さ」53.1

最後に、東京 2020 オリンピック・パラリンピックの開催を通じて海外へ伝えたいことを聞いたところ、「日本の伝統文化や伝統技能」(53.6%)、「治安の良さ」(53.1%)が 50%以上となりました(図 14)。

オリンピック・パラリンピックは、スポーツだけでなく、文化の祭典でもあります。東京 2020 参画プログラムの一つである「東京 2020 文化オリンピアード」では、2020 年に向けて、あらゆる人々が参加できる多様な文化プログラムの開催が予定されています。プログラムへの参加などを通じて日本人が日本の文化を再認識し自信を持って自国の文化や伝統を海外に伝えることができるようになることも大切でしょう。

 

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