2017年ゴールデンウィーク(4/25~5/5)の旅行動向

2017/04/06

株式会社ジェイティービー

 

 

 JTB旅は、「ゴールデンウィーク(以下GW)<4月25日~5月5日11日間(出発日基準)>に、1 泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめました。
 この調査は、1,200人から回答を得た旅行動向アンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向などから推計したもので、1969年に調査を開始して以来、今年で49回目となります。
調査結果は以下の通りです。

 

* 旅行人数は延べ人数、平均費用は一人1回あたりの費用
* 国内旅行平均費用は、交通費・宿泊費・土産代・食費等の旅行中の諸費用を含む
* 海外旅行平均費用は、燃油サーチャージ・旅行先での交通費・宿泊費・食費を含む
* 対前年比は小数点第二位以下を四捨五入

 

<社会経済環境>

1.社会経済環境と旅行消費の基調

 このところの日本経済を見ると、この1ヵ月間の株価はほぼ19,000円を超えて推移しており、3月の月例経済報告は、新車販売台数の持ち直しや外食の増加から、個人消費の基調判断を「総じてみれば持ち直しの動きが続いている」と2月の「足踏みがみられる」から上方修正されました。一方、企業の決算は好調ではあるものの、春季労使交渉後の賃上げ率は2年連続で伸びが鈍化するなど個人の収入増への影響が少ないことや、海外経済の不確実性から、先行きの不透明感は続いています。1月の家計調査報告の消費支出は前年同月比▲1.2%、2月は同▲3.8%で、家計は節約する方向であるとみられます。為替は、ゆるやかに変動していますが、日本人の出国者数の対前年比は2016年6月以来9カ月連続で増加しています(図1、図2)。
 旅行動向アンケートで「今後の旅行支出に対する意向」を聞いたところ、「支出をふやしたい(14.8%)」が前年より 0.2 ポイント減少し、「支出を減らしたい(26.5%)」も 0.6 ポイント減少しました。「単価も回数も同程度(42.3%)」は、42.3%で前年より 3.4 ポイント増加しています。旅行の支出に関しては、現状維持の気持ちが強いとみられます(表 2)。

 

 

2.GWの旅行を取り巻く環境と生活者の旅行意向

 今年の GW の日並びは、前半の 4 月 29 日(祝)が土曜日で通常の週末と変わりませんが、 5 月 3 日(祝)~7 日(日)は、祝日と土日で 5 連休になり、5 月 1 日(月)、2 日(火)を休めば 9 連休となります。
 旅行動向アンケートでは、GW に旅行に行く人は、昨年よりやや減少しています。旅行に行く人に「今年の GW についてあてはまるもの」を聞いたところ、「特に違いはない」が 33.3%でした。休みに関しては、「昨年より休みが取れそうにない(13.5%)」が「昨年より長く休みが取れそうだ(10.9%)」より多くなりました。旅行に関しては、「昨年より近距離の旅行に行く(8.3%) 」が「昨年より遠距離の旅行に行く(7.1%)」より多くなり、日数については「同じ日数の旅行に行く(16.0%)」が最多でした。収入に関しては、「昨年より収入が減った(14.1%)」が「昨年より収入が増えた(8.3%)」より多くなりました。今年 2 月から実施となったプレミアムフライデーは 4 月 28 日で 29 日(祝)の前日になりますが、GW とつなげて考える人は少ないようです(表 3)。一人あたりの旅行予定費用については、2 万円未満が昨年より増加した一方で、6 万円以上の割合も高まり、15 万円以上も 1%ながら増加していたことから、今年の GW は、お金をかけずに旅行する派と、せっかくの GW なので相応に支出をして旅行を楽しむ派の二極化の傾向が見られます(図 3)。

 

 

1.海外旅行人数は、59.5 万人(前年比+1.2%)、一人あたりの平均費用は、257,000円(前年比▲0.8%)

出発日のピークは、5月3日(祝)、遠距離方面は4月29日(祝)、30日(日)
 2016 年の GW 期間の海外旅行人数の実績推計は、前年に対し 10.7%増加しました。2017 年に入ってからの出国者数は、1 月は 130 万人(前年同月比+1.5%)、2 月は 149 万人(同+11.8%)で、2016年 6 月から 9 カ月連続で前年を上回っています。今年の GW は休みも長く、為替相場は昨年の GW時期に比べて円高傾向です。昨年は 0 円だった燃油サーチャージが 2 月から復活していますが、以前の金額と比較するとそれほど大きくありません(表 4、表 5)。昨年より日並びがよいこともあり、海外旅行に出かけやすい状況にあり、旅行人数は増加することが見込まれます。一方で、消費のマインドとしては節約傾向が強まっていること、LCC を利用した安価な旅行も定着し、アジアを中心とした近距離の旅行が増えると考えられ、旅行平均費用は、257,000 円(前年比▲0.8%)と予測します。

 

 

 JTB の海外パッケージツアー「ルック JTB」の予約状況をみると、出発日のピークは、近距離のアジアを中心に 5 月 3 日(祝)となり、米国本土や欧州などの遠距離は 4 月 29 日(祝)、30 日(日)がピークになっています。人気の行き先は、昨年 12 月に羽田―ハワイ島・コナの直行便が就航したハワイ、近距離では台湾・シンガポールなどのアジアやグアム、遠距離では建国 150 周年記念のカナダや、北欧・スペイン・ポルトガルなどです。
 ヨーロッパ方面は、今年に入ってからの航空会社の旅客輸送実績も前年を超えており、一時の低迷から復調してきていると言えるでしょう。 

 

2.国内旅行人数は 2,30 万人(前年比▲1.8%)国内旅行平均費用は 35,200 円(前年比±0.0%)

出発日のピークは 5月 3 日(祝)。旅行の目的は「帰省、離れて暮らす家族と過ごす」が増える
 
日本人の国内旅行者数について、観光庁の宿泊旅行統計調査をみてみると、2016 年 12 月の日本 人の延べ宿泊者数は 3,375 万人泊(前年同月比▲1.8%)、2017 年 1 月は 2,990 万人泊(同▲0.5%)、 2 月は 3,002 万人泊(同▲2.2%)でした。また、総務省の家計調査報告における宿泊料の項目も、 12 月は前年同月比▲10.4%、1 月は同▲6.2%、2 月は同+0.4%でした。両指標からは積極的なプラス方向への動きがみられないため、支出に慎重である様子がうかがえます。
 旅行動向アンケートによると、「旅行の目的」は「帰省、離れて暮らす家族と過ごす(27.6%)」が 最多で、前年から 13.7 ポイントと大きく増加しています。「家族と楽しく過ごす(12.2%)」も 2.4ポイント増加しています。「利用宿泊施設」については、「ホテル(42.6%)」が最多で前年より 2.6 ポイント増加したものの、「実家・知人宅(34.5%)」は、前年より+7.3 ポイントとさらに増加しています。今年は昨年より帰省が増えそうです。「旅行日数」については、「1 泊 2 日(45.3%)」が最多ですが、前年からは 1.4 ポイント減少、「2 泊 3 日(29.1%)」は前年から 2.2 ポイント減少しています。一方、「3 泊 4 日(12.8%)」は前年より 1.0 ポイント増加、「4 泊 5 日(5.4%)」は 2.8 ポイント増加しています。日並びがよく、長い旅行に行こうとしている人もいることがわかります。また、「利用交通機関」については、「乗用車(71.6%)」が 0.3 ポイント増加しており、子供連れの家族旅行が多いことがうかがえます。また「鉄道(22.3%)」も 4.4 ポイント増加しており、引き続き高い人気の観光列車を利用して「移動自体を楽しむ」旅行も多そうです。(表 7、表 8、表 9、表 11、表 12)。
 JTB の国内パッケージツアー「エース JTB」の予約状況をみると、出発日は、5 月 3 日(祝)が多く、行き先は、北海道や沖縄などの遠距離が人気です。開業から 1 年の北海道新幹線の乗客数は当初の予想を上回っており GW 期間も人気は続きそうです。
 4 月 1 日に名古屋でオープンした『LEGOLAND® Japan』(レゴランド®ジャパン)関連の商品については、首都圏を中心に全国からの予約が増えています。

 国内旅行については、全体では節約傾向で、帰省が増えますが、長い休みを利用して遠距離の旅行に行く人も増えるとみられることから、国内旅行平均費用は昨年並みの 35,200 円(前年比±0.0%)と予測します。

 

<旅行動向アンケート調査方法>

調査地点: 全国 200 地点

調査実施期間: 2017 年 3 月 3 日~15 日

調査対象: 全国 15 歳以上 79 歳までの男女個人

サンプル数:1,200 名

調査内容:2017 年 4 月 25 日から 5 月 5 日に実施する 1 泊以上の旅行 (海外旅行を含み、商用、業務等の出張旅行は除く)

調査方法: 調査員による質問用紙を使った個別訪問調査

 

<報道関係の方からのお問い合わせ先>
JTB 広報室
03-5796-5833
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